危険な瞳に恋してる
ダブル・デート
そんなこんなで、お休みの、日。
「うぁ……
天気、持つかなぁ……」
ダブル・デートの待ち合わせの場所で一人。
見上げる空は、曇りだった。
せっかく紫音に、無理を言って約束を取り付けた、ダブル・デートのはずなのに。
真っ黒な雲に覆われた空は、今にも泣き出しそうで。
眺めているわたしは、少しだけ不安になった。
「春陽~~
待ったぁ~~?」
わたしの次に、待ち合わせ場所にやって来たのは、柴田だった。
「うぁ……気合い入ってるなぁ」
思わずつぶやく、柴田の格好は。
彼女の好きな、レースを使った、ふりふりピンクのスカートで。
長い髪の柴田に良く似合っていた。