危険な瞳に恋してる
「うそ、だよ。
 怒んないでよ~~萌ちゃんだけ、愛してっからさぁ」

「ぷん、ぷん、ぷん~
 あとで、二段重ねのアイス買ってくれないと、許さないからね!」

「喜んで、三段がさねを進呈しよう!」

 あははは~~

 なんか、面白いなぁ。

 柴田にぴったりな相手だね。

 笑っているうちに、もう約束の時間で。

 やっぱり、遅刻かな……と思ったた時だった。








「……待たせたな」







 静かな声が。





 たった一言だけ、割って入った。





 紫音だ。



 紫音が、来たんだ。

 待ち合わせ時間、ぴったりに。
 
 
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