危険な瞳に恋してる
Ⅴ章
ホコロビ
「そんで、お次はどんな予定だったんだ?」
豪華で、俳優さんたちの演技も上手い、大満足な舞台も終り。
劇場の前で。
小降りになった雨に、観劇の前、コンビニで買ったビニール傘をさそうか迷っていると。
あきらクンが聞いてきた。
紫音は、傘を巻いたまま、肩をとんとん叩きながら言う。
「……ここらで別行動をとらないか?
オレはそろそろ、守屋を独占したくなった」
ど、独占……!
思わず赤面ものの、紫音の言葉に、あきらクンは、にやりと笑う。
「そうだな。
ここらで別れて、僕も、萌ちゃんとゆっくりしよう♪
でもな。
いくらなんでも、これからいきなり春陽ちゃんをラブホなんかに連れ込むなよ?
紫音クン。」
「ま、まさか。
ちがうよ、あきらクン。
これからの予定、紫音はプール・バーだって言ってたしっ!」
真っ赤になって言うわたしに、あきらクンのにやにや笑いはもっとひどくなった。
「プール・バー?
ビリヤードか?
春陽ちゃん、ビリヤード初心者なんだろう?
やるねぇ、紫音クンのえっちっちぃ~~」
え? えええ?