危険な瞳に恋してる
 ……は……?

 思いもかけない紫音の告白に。

 思わず思考が停止する。



 ね、ねむいって……


 ええええっ……!?



 思い当たるコトを、わたしは、おそるおそる聞いた。

「も……もしかして……限界時間が……きた?」

「ああ。
 すまない。
 もちろん、薬なんか飲んでないはずなのに、急に眠たくなった……
 この感じだと、もう少しで、ぱたっとイキそうだ。
 さすがに、道の真ん中で、眠るわけには……」


 あ……あは。

 そ、そうよねっ!

 事情を知らないあきらクンにのせられて、つい、色っぽいコト考えちゃったけどっ!

 よ、よく考えたら。

 ゆっくり付き合って行こうって言ってくれたのは、紫音の方だし。

 いきなり、そんな、無茶なことは……

 わたしを抱きしめている、腕をそっとはずして、紫音の顔を見れば。






 ……確かに、調子が悪そうに、青ざめていた。

 
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