危険な瞳に恋してる
 




 結局。

 成瀬刑事さんは。

 他にもいくつか質問をして、病室を出て行った。

 にこにこ顔は、していても……刑事さんはさすがに。

 鋭い質問ばかりで。

 わたし……

 紫音のために、ちゃんと答えられたのか、まったく判らなかった。

 薬の残りと。

 ずっと続いた緊張感で、くらくらとベッドに沈み込む。

 次にやって来たのは。


 深い眠りだった。
 
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