危険な瞳に恋してる
 非常事態にも関わらず、わたしの顔が、ぼんっと赤くなる。

 だけど、もっと恥ずかしかったのは……

「自動ドア、開いた……!」

「よっぽど、俺に取られるのは……イヤらしいな」

 加藤先輩は、にやりと笑って……ため息をついた。

「……だったら、別れるなんて、言わなきゃ良いのに……」




 
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