彼氏。彼女。。。
バイク。病室。君。
頭が混乱してる中、彼は言った。
「記憶喪失」
記憶• • •喪失• • • • • • •
記憶喪失。
「あんた、俺のバイクと思いっきりぶつかった。」
「奇跡的に助かったの、あんただけ。」
この言葉に息を飲む。
「記憶喪失• • •」
「嘘。そんなのありえないっ記憶喪失になんかなってない!!!」
必死でこらえる涙。
「あんた、親と車でどっか行く途中だった
んかな?でも運転してた父親は飲酒運転。
俺のバイクに衝突してきて前に座ってた両
親は、死。」
「俺は、何とか助かったけど• • •。」
「嘘よそんなの嘘っ!」
「本当。それから1ヵ月も目さめてないんだぞ?あんた。」
通りで。お腹がすいている。
[グウ~~~]
部屋中私のお腹の音が鳴り響いた。
「• • •っ//////」
「ふっ」
鼻で笑われた。
「~っ笑わないでよっ/////」
[ぐーーーーーぅ]
次は彼のお腹がなった。
「俺も腹減った。そのへんの食堂にでも行くか。」
「うん」
でも、点滴が打ってあるから動きづらい。
その時、彼は手をかしてくれた。
優しい手。
ごつごつした手。
でも、
寂しそうな、手。