ヒロシ君へのlove letter【短編】

運命の日ーリュウヤside

俺は今、階段の陰に身を潜めている。

何をしているのかって?

…萌子ちゃんを見守っているのである。

決してストーカーではない。

そこは勘違いしてほしくないな。

俺は偶然、偶然…一昨日に下駄箱の前でため息をつく彼女を見つけた。

昨日も見つけた、そして今も。

俺は彼女を知っていた。

図書委員の萌子ちゃん。

俺の親友、ヒロシの好きな子だ。

そして…俺の好きな子でもある。

春…ヒロシは嫌々、図書委員会になったわけだけど、やけに放課後の図書室を楽しみにしていた。

絶対おかしい。
…なんか隠し事があるな。

そう思った俺は、ある日の放課後…図書室をそっと覗いてみた。

その時…初めて萌子ちゃんを見た。
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