ヒロシ君へのlove letter【短編】
俺はどうすればいいんだ?

とりあえず早く前期の委員会が終わるのを必死に祈っていた。

祈ったところで、早まるわけは無いのだが。

ある日の放課後…階段を降りていると、あの子を見つけた。

ヒロシの下駄箱の前に立っている。

あの子の手には、薄ピンク色の封筒。

あぁ…ヒロシへのラブレターか。

はぁ…

あの子はため息をついた。

なかなかラブレターを入れる勇気が出ないみたいだ。

はぁ…

もう一度あの子はため息をつくと、帰ってしまった。

頑張ってほしいような、頑張ってほしくないような…俺は複雑な心境だった。

好きな子のため息をつく姿は見たくない。

でも…もしあの子がヒロシの下駄箱にラブレターを入れてしまったら、二人は結ばれてしまう。
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