ヒロシ君へのlove letter【短編】

最後の図書当番ー萌子side

ラブレターをヒロシくんの下駄箱に入れてから1週間。

返事はまだ来ない。

これって…イコール【フラれた】ってことなのかな?

ヒロシくんとの放課後の図書当番は今日で終わり。

私、どんな顔して会えばいいんだろう?

とりあえず元気を装っとこ。
ヒロシくんに気を使わせたくないし…。

私は重い足取りで図書室へと向かった。

やっぱり帰ろうか…

いや、でもヒロシくんに申し訳ないよね…

勇気を振り絞って、私は図書室のカウンターに向かった。

もう既にヒロシくんはカウンターに座っていた。

「萌子、遅いぞ。」

「ごめんなさい、掃除が長引いちゃって…。」

「仕方ないな…許す!」

ヒロシくんは優しくふわりと笑った。
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