ヒロシ君へのlove letter【短編】
はぁ…

私が小さくため息をつくと、誰かが図書室に入ってきた。

足音はどんどんカウンターに近づいてくる。

………天使さんだ。
どうしてここに…?

パチッ

天使さんと目があった。

「久しぶり。」

天使さんは私ににっこりと笑いかけた。

「…お久しぶりですっ。」

私もつられて、少し笑った。


「…なんで知り合いなの?」

そう私に言ったヒロシくんは、少し機嫌が悪いみたい。

「………えっと…私の天使さんだから?」

ぶはっ、と天使さんは吹き出した。

「俺、天使だったんだ?…そんなに特別な存在だったのかぁ。」

天使さんはニヤッとしてヒロシくんを見た。

バンッ

すると…ヒロシくんがカウンターを強く叩いて、勢いよく立ち上がった。
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