ヒロシ君へのlove letter【短編】
「………俺のこと、嫌いになった?」

私はブンブン、と勢いよく首を横に振った。

「そんなことない!」

「………じゃあ、俺のこと…好き?」

そう言ったヒロシくんは耳まで真っ赤だ。

思わず私の心臓の鼓動は早くなった。

「………好き。」

とても小さな声だったけど…静かな図書室では、きっと届いたはず。

「…俺も。」

私の聞き間違い?
ヒロシくん…今、俺も…って言ったよね?

突然ヒロシくんが近づいてきたかと思うと、抱き締められた。

ヒロシくんの匂いがする。
私の心臓はもう壊れちゃいそうなくらい激しく動いている。

もう私、このまま死んじゃいそう…。

「…ラブレターありがとう。」

ヒロシくんは私の耳元で囁いた。
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