ヒロシ君へのlove letter【短編】
「…俺も萌子のことが大好きです。付き合って下さい。」

左耳がくすぐったい。

ヒロシくんはゆっくりと体を起こして、私とヒロシくんは抱き合ったまま…見つめあっている。

…顔が近い。
ヒロシくんの顔は真っ赤。
きっと私の顔も真っ赤。

「…よろしくお願いします。」

私はにっこりと微笑んだ。


すると、ヒロシくんは俯いてしまった。

「…どうしたの?」

思わず顔を覗きこむ。

チュッ

一瞬、時が止まったのかと思った。

唇と唇が触れるだけのキス。

…私のファーストキス。

「…あまりにも可愛かったから。」

髪の毛を触りながら、どこかを見ている。

きっと、ヒロシくんが照れてるときのクセ。

またヒロシくんの新しい一面を知った。

知れば知るほど…どんどん好きって気持ちが大きくなっていく。
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