アンサツシャ
任務を終え、レインはジャックの家から塀を乗り越えて脱出した。
手下「待てコラ!」
銃声を聞きつけ、大勢の手下が追いかけてきた。
レインは止めていた自分の車に乗り込み、エンジンをかける。
マフラーからの爆音とスリップ音を上げ、タイヤから煙を出しながら勢い良くレインの車は走り出した。
手下「追え追えー!」
手下も車に乗り、続々と追いかけてくる。
その数八台。
大規模なカーチェイスが始まった。
狭い田舎の道路を九台の車が、走っている車を次々と追い抜きながら猛スピードで走り抜ける。
レインは信号を無視し、交差点で横から走ってきた車をギリギリでかわして走り抜けた。
追いかけてきてた手下の車一台が、レインがかわした車にぶつかり大破する。
八台の追っ手は七台に減った。
レインは大きいバイパスを避け、通行量の少ない峠道に曲がった。
手下等もレインの後を追って、曲がって追いかけてくる。
レインはこの状況を楽しんでいるのか、余裕の表情でギヤを変え、アクセルを踏み込んだ。
レーシングカーの様なエンジン音とともに、物凄い速さで加速していく。
後輪を滑らせながら峠のカーブを次々と曲がる。
峠を上っりきった頃には、そのスピードについてこれないのか追ってきていた八台は二台に減っていた。
レイン「何だ、たいしたことねー奴等だな」