アンサツシャ


二十時

-バー・ブラックガーデン-



シャリオ「おー、レイン!」



 店のドアを開けると、いつもの専用席にシャリオがいた。



レイン「呼び出すのいつもながら急だな」



 シャリオの隣の席に座りながらレインが言う。



シャリオ「そうか?
マスター、こいつにビール!」



レイン「いやコーラでいい」


シャリオ「何だ、バーに来てまたコーラかよ?」



レイン「いいだろ? 俺が酒駄目だって知ってるくせに。
マスター、俺コーラで」



マスター「あいよ!」



 カウンターにいたマスターが返事をする。
 シャリオはグラスに入っていたビールを飲み干した。



シャリオ「まあいいや。
そういや、この前の任務ご苦労。
面倒な相手だっただろ?」


レイン「そうか? 楽勝だったけど」



シャリオ「楽勝って、あそこには凄腕の奴が出入りしてるって聞いてたがな」



レイン「凄腕の奴? 会ってはないね」



シャリオ「なんだ、不在だったか?
シオン・アルバートって言う奴だ。

ウチの特殊部隊に入れる程の銃の腕だとよ」



レイン「へぇー」



シャリオ「興味あるだろ? 同じガンマンとしてよ」



 レインは話を聞きながら煙草に火を付けた。
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