アンサツシャ


 レインは『グロリア』という組織の特殊部隊に所属していて、本部はエルズイムと言う町の郊外にある。
 レインが住んでいる町ガイロから、車で約二時間程の距離だ。



 歩道を行く歩行者などの注目を浴びながらガイロの市街を抜け、レインは組織本部に向かって車を走らせた。



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 ガイロはそうでもなかったが、エルズイムに入って路肩の雪がだんだんと深くなってくる。
 エルズイムの中心街を抜け、軽い峠を越えて、山奥にある組織本部に着いた。


 大きな鉄の門を通り、敷地内に入る。
 庭園を抜け、敷地内の大きな池の横にある駐車場に車を停めた。



 するとレインを待っていたのか、真っ黒なスーツにサングラスをかけた組織の手下が歩み寄ってきた。



手下「お待ちしておりましたNo.Ⅳ。
どうぞこちらへ」



 手下の後に続き、レインは建物の方へ向かった。


 組織本部はカモフラージュの為、外観は別荘の様な感じになっている。
 大きな庭園に池など、かなりの敷地の広さだ。



 建物に入り、エレベーターの前で手下と別れ地下に向かった。

 本部は地上二階、地下五階建ての構造になっている。
 向かったのは地下五階だ。
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