アンサツシャ


シャリオ「おーレイン!」



 廊下を歩いていると、先程電話してきたシャリオと会った。



レイン「……」



シャリオ「返事ぐらいしろよ。No.Ⅳって呼べば返事すんのか?」



レイン「……組織内ではそう呼ぶように決まってたんじゃねーの? No.Ⅱ」



シャリオ「固い事言うなよ、今日暇か?」



レイン「まぁ……」



 彼の名はシャリオ・アクロイド。
 レインと同じで組織『グロリア』の特殊部隊に所属している。

 シャリオは部隊の中で唯一レインと仲の良い奴だ。
 レインにとって先輩でもあり兄貴的な存在。

 背が高く細身。見かけはチャラチャラした感じで、誰とでもよく話す。
 組織内ではムードメーカのような奴だ。



シャリオ「ちょうど帰る足がなくて困ってたんだよなー」


レイン「……それでお前が電話してきたわけね。
やっぱりそんな事か」



シャリオ「まあまあ、そう言うなよ。
いつものバーでも行こうぜ」



 レインとシャリオは話しながら地上に上がり、組織本部を出て車に向かった。


シャリオ「おおっ!
立派な車が停まってるなー」



レイン「機嫌とってんじゃねーよ。乗れ」



シャリオ「どうもー。
ガイロまでよろしく」



 調子良くシャリオがそう言い、二人は車に乗り込みガイロに向かった。
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