甘い疑惑

愛は鈴音に地面に顔を押しつけられてから精神的に滅入り体調を崩し入院。
お腹の子は無事だが毎晩夢でうなされていた。


夢の中。
生まれたばかりの我が子を抱き。

「認知してくれるって約束したじゃない！博…！ひーろーしー！」
と　泣きながら訴える。
「悪いが認知は家柄のいい女じゃないとしないことにした。」
と　充子と鈴音にはさまれ博は赤ちゃんを２人抱いている。
「なにいってんの！？私の家は代々公務員！子爵家の末裔よ！」
「下人は帰りなさい。下人ごときが明治維新で子爵になったぐらいで公家と武家の華族には勝てないのよ。」
と　見下す。
「こどもも産めない女がなによえらそうに！！」
「博さんが抱いている子は、私とお姉様が産んだ子よ。」
「うそ…うそよ!!いやぁーー！！」

「塔野さん！塔野さん！大丈夫ですか!?」
と　声をききつけかけつけたナース。
「あっ…夢…？…大丈夫です。（なんなの？まだドキドキしてる……。奥様が妊娠？そんなことあるわけないわ。あってたまるもんですか…！）」