Raindrop~Mikoto side
記憶がなくなるほど飲んで、部屋まで連れてきてもらって、その上ご飯まで作ってもらって、心配の言葉までかけてもらって。

7つも年下の中学生によ?

本当に本当に、情けない。


「ええ……その、通りです……しばらくお酒は控えます。和音くんたちに心配かけないように、ちゃんと落ち着いた生活をするわね……」

せめてもう心配かけないように。

弱々しくそう言ったら、和音くんは満足そうに微笑んだ。

「分かっていただけて良かった。……困ったことがあったら言ってくださいね。僕で力になれることでしたら、なんでもしますから」

「そんな、これ以上何かしてもらうなんて」

ぶんぶんと頭を振って、二日酔いの頭がぐわんぐわん鳴った。

それでもふわりと立ち上がるお味噌汁の香りが、少し痛みを和らげてくれた気がする。

そのあたたかさにまたほっとして。

ふと、顔を上げた。

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