Raindrop~Mikoto side
「いいじゃない。もう恥ずかしいところは全部見られちゃったんだから。これ以上恥ずかしいことなんてないでしょ」
と、柚貴くん。
「ねぇ。酔っ払いに引っぱたかれるわ、吐かれるわ、部屋はゴミの山だわ。お坊ちゃんには災難だったよねぇ。おまけに料理まで出来ないとかどんだけだよ。そこまで知られたらねー」
「普通引くよねー」
「引くねー。橘和音、凄いよねー。懐が深いよねー」
「ねー」
アキちゃんと柚貴くんは顔を見合わせ、笑いながら頷きあう。
そうして2人は同じ笑顔で私を見下ろし。
「ま、頑張りなよ」
と。
声を揃えて言った。
これ以上の醜態は晒せない。
これから名誉挽回するのよ。
出来るところを見せ付けて、再び優しくて綺麗なお姉さんの称号を手に入れなければ!
──そう意気込んで、部屋のお掃除も完璧にして。
迎えた土曜日のレッスン後の料理教室にて。
と、柚貴くん。
「ねぇ。酔っ払いに引っぱたかれるわ、吐かれるわ、部屋はゴミの山だわ。お坊ちゃんには災難だったよねぇ。おまけに料理まで出来ないとかどんだけだよ。そこまで知られたらねー」
「普通引くよねー」
「引くねー。橘和音、凄いよねー。懐が深いよねー」
「ねー」
アキちゃんと柚貴くんは顔を見合わせ、笑いながら頷きあう。
そうして2人は同じ笑顔で私を見下ろし。
「ま、頑張りなよ」
と。
声を揃えて言った。
これ以上の醜態は晒せない。
これから名誉挽回するのよ。
出来るところを見せ付けて、再び優しくて綺麗なお姉さんの称号を手に入れなければ!
──そう意気込んで、部屋のお掃除も完璧にして。
迎えた土曜日のレッスン後の料理教室にて。