Raindrop~Mikoto side
「う、うう、何故こんな形に……私、才能ないんだわ……」
「ある意味物凄い才能だと思いますけどね。型抜きしているのに、何故このような形になるのか……」
「……馬鹿にしてるでしょう」
「違います、事実を述べただけです」
と、更に笑う和音くんをちょっぴり睨みつける。
そんな私の視線を受けて、和音くんは「すみません」と笑いながら、型抜きをして天板に並べるまでを実演してくれた。
「型抜きした後、力を入れずに取り上げてください。大丈夫です、水琴さんは慣れていないだけですから」
「そうかしら……」
「ええ」
綺麗に微笑みながら頷かれると、不思議とやる気が出てきた。
「よーし、頑張るわっ」
花音ちゃんのかわいい笑顔のために。
そして、花音ちゃんに「水琴せんせー、やっぱりすごいねぇ」って言われたい自分のために!
……と、腕まくりをして頑張ったのだけれど。
どうしてもアメーバになる私のウサギ。
いくらやっても宇宙を漂っていそうな未知の生命体になってしまう。
「ある意味物凄い才能だと思いますけどね。型抜きしているのに、何故このような形になるのか……」
「……馬鹿にしてるでしょう」
「違います、事実を述べただけです」
と、更に笑う和音くんをちょっぴり睨みつける。
そんな私の視線を受けて、和音くんは「すみません」と笑いながら、型抜きをして天板に並べるまでを実演してくれた。
「型抜きした後、力を入れずに取り上げてください。大丈夫です、水琴さんは慣れていないだけですから」
「そうかしら……」
「ええ」
綺麗に微笑みながら頷かれると、不思議とやる気が出てきた。
「よーし、頑張るわっ」
花音ちゃんのかわいい笑顔のために。
そして、花音ちゃんに「水琴せんせー、やっぱりすごいねぇ」って言われたい自分のために!
……と、腕まくりをして頑張ったのだけれど。
どうしてもアメーバになる私のウサギ。
いくらやっても宇宙を漂っていそうな未知の生命体になってしまう。