Raindrop~Mikoto side
暖房の入っている床の温かさを背中に感じるのと同時に、体の上に乗る重みと首筋にかかる熱い吐息も感じて、体温が一気に上昇した。
「あ、ああああ、あの和音くん、ごめんなさい許してお願いだから正気に戻ってこういうことはお酒の入ってないときに……え、いえ、違、しようって話じゃなくてきちんとお互いに同意をしてから……ああ、いえ、違うの、だから何が言いたいのかって、ああ、ホントにね、もう、駄目っ……」
早口で捲くし立てながら両手で和音くんの肩をぐいぐい押してみたのだけれど、ちっとも動かなくて、本当にもうこのまま? ……と思ったら。
「……あら?」
……動かない。
ぐいぐいと肩を押してみても、和音くんはピクリとも動かなかった。
どうやら眠ってしまったらしい。
押し倒されたのではなく、倒れて寄りかかってきただけなのだと気づいて、大きく息を吐いた。
「よ、良かった……」
全身から力が抜けていく。
心臓が物凄い勢いで鳴っていた。
「あ、ああああ、あの和音くん、ごめんなさい許してお願いだから正気に戻ってこういうことはお酒の入ってないときに……え、いえ、違、しようって話じゃなくてきちんとお互いに同意をしてから……ああ、いえ、違うの、だから何が言いたいのかって、ああ、ホントにね、もう、駄目っ……」
早口で捲くし立てながら両手で和音くんの肩をぐいぐい押してみたのだけれど、ちっとも動かなくて、本当にもうこのまま? ……と思ったら。
「……あら?」
……動かない。
ぐいぐいと肩を押してみても、和音くんはピクリとも動かなかった。
どうやら眠ってしまったらしい。
押し倒されたのではなく、倒れて寄りかかってきただけなのだと気づいて、大きく息を吐いた。
「よ、良かった……」
全身から力が抜けていく。
心臓が物凄い勢いで鳴っていた。