Raindrop~Mikoto side
とりあえず、固い床の上に転がしておくのは申し訳ないので、ベッドまで運ぼうと思ったのだけれども、全然持ち上げられない。
仕方ないので、ソファの下に敷いているラグの上になんとか上げて、頭の下に枕を入れ、体に布団を被せた。
そうして傍らに座り込んで、はーっと息を吐き出す。
細くて軽そうなのに、結構重い。
少し動かすだけでも重労働だ。
だけど、そういえば、和音くんは私をここまで抱っこしてきてくれたことがあった。
この細い体のどこにそんな力が。
……男の子だから?
「そっか、私よりも力、あるわよね……」
思ったよりもずっと力があって、思ったよりもずっと広い背中で。
思ったよりもずっと、情熱的──。
「う、うう……」
艶のある唇に目をやり、頭が瞬間的に沸騰した。
あんな……あんなキスをするなんて。
絶対初めてじゃない。この子ったら……この子ったら、こんな清純そうな顔をして!
仕方ないので、ソファの下に敷いているラグの上になんとか上げて、頭の下に枕を入れ、体に布団を被せた。
そうして傍らに座り込んで、はーっと息を吐き出す。
細くて軽そうなのに、結構重い。
少し動かすだけでも重労働だ。
だけど、そういえば、和音くんは私をここまで抱っこしてきてくれたことがあった。
この細い体のどこにそんな力が。
……男の子だから?
「そっか、私よりも力、あるわよね……」
思ったよりもずっと力があって、思ったよりもずっと広い背中で。
思ったよりもずっと、情熱的──。
「う、うう……」
艶のある唇に目をやり、頭が瞬間的に沸騰した。
あんな……あんなキスをするなんて。
絶対初めてじゃない。この子ったら……この子ったら、こんな清純そうな顔をして!