Raindrop~Mikoto side
午前9時くらいに橘三兄弟と電車の駅で待ち合わせた私は、そこへ向かう間もバクバクと心臓がうるさく鳴り響いていた。
昨夜からずっと息苦しい。
ただ見るだけ。
遠くから眺めて、彼のしあわせを確認して、前へ進む足がかりを作って、巻き込んでしまったかわいい兄弟たちへの贖罪も出来たら──。
そんな都合の良いことを考える自分を少しだけ嫌いになりながら、たどり着いた駅で。
「ええ、電車に乗るのが初めて!?」
合流した三兄弟から、そんな話を聞かされる。
そうか、そうだわ。
総資産額国家予算超えと噂の橘家のご子息たちだもの。移動は全部自家用車のはず。
そんな彼らを当たり前のように電車移動させようとしていた私って、なんて気が利かないのだろう。
いくら頭の回らない状態だったとはいえ、大人として、引率者としてなっていないことに反省。
昨夜からずっと息苦しい。
ただ見るだけ。
遠くから眺めて、彼のしあわせを確認して、前へ進む足がかりを作って、巻き込んでしまったかわいい兄弟たちへの贖罪も出来たら──。
そんな都合の良いことを考える自分を少しだけ嫌いになりながら、たどり着いた駅で。
「ええ、電車に乗るのが初めて!?」
合流した三兄弟から、そんな話を聞かされる。
そうか、そうだわ。
総資産額国家予算超えと噂の橘家のご子息たちだもの。移動は全部自家用車のはず。
そんな彼らを当たり前のように電車移動させようとしていた私って、なんて気が利かないのだろう。
いくら頭の回らない状態だったとはいえ、大人として、引率者としてなっていないことに反省。