そうして全部溶けてしまえばいい。

「ね、篠原来るかなぁ…?」

実加子があたしたちだけに聞こえるくらいの小声で囁いた。

その顔は好奇心でギラギラしている。


「篠原って…篠原亮?」

あたしが聞くと実加子はほんの少し頬を赤くしながら頷いた。

「あー!来てほしい!私服とか見てみたい!」

智紗も興奮して目を輝かせている。

「カッコいいよねー!」

2人は声をあわせた。

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