そうして全部溶けてしまえばいい。
「カッコいいよねー」

あたしも後れながら言った。

「だよねだよね!絶対クラスで1番だと思うの!てゆうか学年1番?!」

どうやら実加子は熱烈なファンらしい。

でも、同意はできる。
それは嘘じゃなくても。


篠原は適度に筋肉のついた体格でハーフのような白い肌と茶色に脱色した髪とパッチリした二重をしていて格好いい……というより綺麗、だとあたしは思う。


「けど来るのかなー」

智紗が頬杖つきながら篠原の席をみた。
その席は、空席。
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