ケータイ小説 『肌』 著:マサキ
マサキとは、心のつながりがあればいい。
そう考えると同時に、マサキが私の体を求めるのならば、それを満たしてあげるのも愛情表現だと思う。
ベッドの上で、マサキの指先が私の服を一枚一枚脱がしていった。
降り注ぐキスの中で、私の肌は次第にあらわになっていく。
マサキの両目が私の体を見つめ、肌のぬくもりを求めているのだと思うと、ひどく興奮した。
マサキの熱い舌が私の全身を伝い、彼の指先が、大切な所を何度も刺激する。
全裸のマサキに抱きしめられ、どこまでも熱い口づけをすると、私の体中は安心感で染め上げられた。
ひとつになりたい……!
マサキにおおいかぶさられた状態で私が足を開いた時、マサキは突然、私に触れるのをやめた。
それは、テレビで再生中のDVD動画をリモコンで一時停止したかのように、はっきりした変化だった。
高ぶっていた神経は、ゆるやかに下降する。
「マサキ……?」
うつむくマサキを見て、私の心は不安で真っ青になった。
どうして、やめてしまったのだろう。