詩集 闇の中の供物
かなしみという回答
かなしみという回答
理由はない
だがそこにある
僕だけ忘れられたり
はしたない身体に
当たり前に感染された
病気とか
イラついた人に
恐れをなす
イラついた自分にもね
それだけじゃなくて
雨が朝から激しくて
湿度に追い詰められてたり
きっと晴れていても
落ち着かないんだろう
居場所がないのは
いつものことなのに
居場所がないことが
辛いのは久しぶりかな
悲しいのに
何もしたくない
抵抗は無駄…わかってる
鬱病のような重さ
全てが僕を殺しに来るような
理由のない戦慄
あの狂躁の下には
この打ちのめされた僕
そうなんだ
吐き出したから
こうやって現れる
グッジョブ!エロス
暗い朝の憔悴
これが答えだ
存在というかなしみ
この世でうたれる
最後の冷たい雨