詩集 闇の中の供物
新しい怠惰
新しい怠惰
エロスをベントして
悲しみを吐き
退屈を噴出して
ようやく此処に怠惰を
見つける
愛の中の新たな怠惰
ハロー
良いね
なんとなく眼を閉じている
ぼんやりと眼を開けている
眠気に似た安逸
落ちる滝のようなエネルギー
頭から注がれる
爪先までくまなく
多少のめまいと吐き気
それもいつしか忘れるんだ
愛しいかの名を呼び
愛しいかの在りように融けて
どちらが夢か
もうすぐわかるよ
空に燕