詩集 闇の中の供物
最後まで見えなかった
最後まで見えなかった
君の冷酷さは
まるで世界に対する羞恥心に
見えたんだ
サイコパスみたいな
気遣いに見せかけた
残酷な仕打ち
日々を彩るのは戦慄と淫欲
自分の満足のために
僕を弄んだ?
君のせいで壊れた身体を
嘲り貶めて
血がにじむまで
責め抜かれて
明け方に君の眠りを
痙攣しながら待つ
異常さが日常になると
君の独り勝ちだね
誰にも分からずに
真夜中に僕は爛れていく
嫌いにはならないよ
君が孤独なのが辛い
でもそれは餌の付いた罠
だったのかな?
遅すぎる解釈は
君が雷に打たれて焦げた後で
君の本心は最後まで
見えなかった
心があったかすら
わからなかったくらい
それでも
愛が
あったのかな…
ごめんなさい
見えなかったんだ
あの日も
そして今も