僕は自分がどれだけ幸せかを知らない
『うん、わかった。じゃあ、待ってるね。』
自慢げに見せられた画面に浮かぶメール。
「なんてメールしたんだ?」
「しぃくれっと めいくす あ うーまん うーまん!!」
発音ゴミだな。
送信履歴を…消されてる。
コイツ末恐ろしい。
「よし…じゃあお兄ちゃん。」
マジでヤルか~?
「ヤルよ。」
「お…おう。来い。」
妹が構える。右自然体。
…からの左上段蹴り!!
「ふっ!」
「ぐっ!!」
しっかりと、腕につけたサポーターで受け止める。
左ストレート、右フック。
「はっ!ほっ!」
「わっ!!おっ!!」
妹の空手の練習の相手。
僕はたまにさせられるのだが、嫌々している。
だってサポーターつけてもやばいくらいの衝撃。
妹に良い返事を打って貰った見返りに、させられてしまった。
十分の地獄の後、赤く腫れた腕をさすって正月のことを考えていた。
大晦日の午後11時に、島井さんの家まで迎えに行って、日の出見て、神社行って、お参りして、クジ引いて、話して…告白…!?
ダメだダメ!!
今から緊張する!!
殺人的だな!あと大晦日まで4日あるんだぞ?
自慢げに見せられた画面に浮かぶメール。
「なんてメールしたんだ?」
「しぃくれっと めいくす あ うーまん うーまん!!」
発音ゴミだな。
送信履歴を…消されてる。
コイツ末恐ろしい。
「よし…じゃあお兄ちゃん。」
マジでヤルか~?
「ヤルよ。」
「お…おう。来い。」
妹が構える。右自然体。
…からの左上段蹴り!!
「ふっ!」
「ぐっ!!」
しっかりと、腕につけたサポーターで受け止める。
左ストレート、右フック。
「はっ!ほっ!」
「わっ!!おっ!!」
妹の空手の練習の相手。
僕はたまにさせられるのだが、嫌々している。
だってサポーターつけてもやばいくらいの衝撃。
妹に良い返事を打って貰った見返りに、させられてしまった。
十分の地獄の後、赤く腫れた腕をさすって正月のことを考えていた。
大晦日の午後11時に、島井さんの家まで迎えに行って、日の出見て、神社行って、お参りして、クジ引いて、話して…告白…!?
ダメだダメ!!
今から緊張する!!
殺人的だな!あと大晦日まで4日あるんだぞ?