The world is changed story
「これ、少しクセがあるけど、おいしいの。」
食器をテーブルに運び、向かい合って席に座る。
誰かの顔を見ながら食事をするのは、あまり慣れない。
時々近くに住んでる人と一緒に食べる事はあるけど…。
「「いただきます。」」
声をそろえて手を合わせる。
味見してないけど大丈夫、かな。
「んま!!!この草初めて食べたけどおいしい!」
子供のように口に詰めて、無邪気な笑顔をする人。
悪い人じゃ、ないよね。
「お茶もどうぞ。」
彼に少し微笑むと、ゴクリと喉を動かして口の中のものを胃に運び、
手にはもうカップが握られていた。
「少し熱いから気をつけて。」
その忠告にクラルテはコクコクと頷き、そっとお茶を口に運ぶ。
それを見て、私も同じようにお茶を飲む。
少し甘くて、でもさっぱりしてて、
独特のおいしさ。
好き嫌い別れるかな…?