seven kisses
「ごめんね。天気もいいし、もっと乗りたかったでしょ?」

「いいよ。オンショワになってきたし、もう昼じゃん。」

「.......うん。」

「そんなことより、俺こそゴメン。もっと早く気付けば良かった。」

「風太は悪くないよ。私が無茶したから。」

「でも、怖かっただろ。本当に大丈夫か?」

「うん。心配させてゴメンね。助けに来てくれてありがとう。」

「あのさ、お前を守るのは、普通に俺の役目なの。助けに行くのも、心配すんのも、俺にとっては息吸うのと同じことだよ。」

「へ.......。」

「何、固まってんだよ。俺、変なこと言った?」

「違う。嬉しすぎて言葉が出ないの。..........泣きそう。」

「お、俺だって、たまにはイイこと言うんだよ。いいだろ、別に。」

「そうだけど、すご〜く嬉しい。ありがとう、風太。」



二人で顔を見合わせると、自然に笑みがこぼれた。

風太の笑顔を見ていたら、胸の奥がキュンとして、痛くなった。

本当に本当に大好き。

私にはもう風太しかいらない。

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