seven kisses
「よ〜し。でさ、俺、誕生日のプレゼントに欲しいものがあるんだけど。」

「いいよ、言って。何が欲しいの?」

「琴美。」

「え? 何、それ?」

「だからぁ.....お・ま・え。」

「ねぇ、どういう意味? もう、私、風太と付き合ってるでしょ?」

「わかんない?」

「わかんな~い!!」



風太はふんわり微笑むと、私の腕を引き寄せ、正面から腰にゆるく手を回した。

じっと目を見つめる様子は、何だか楽しそうだ。



「いい? 一回しか言わないから、ちゃんと聞いてよ。」

「うん。」

「.......俺と、結婚して下さい。」

「えっ?.....えぇ~っ!!」



突然、何を言い出すの!?

びっくりし過ぎて、一瞬、頭の中が真っ白になっちゃった。

もしかして、これは何かのサプライズ? 
それとも、いつもの天然?

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