seven kisses
「それでは、美希さん、よろしくお願いします。なんかあったら、気軽に聞いて下さい。」

「あ、はい。よろしくお願いします。」



一通り、イベント運営について説明し終わると、彼はにこやかに次のブースに移動して行った。

いきなり名前で呼ばれ、呆気にとられている私を置き去りにして。



初対面の取引先担当から名前で呼ばれるなんて有り得ないから、さっきはちょっと驚いたけど、もしかして意外と話しやすいタイプなのかな?

笑うとカワイイ表情になって、ずいぶんと印象が変わる。

思ったより、気さくな人なのかもしれない。



まぁ、仕事上の付き合いだし、ちゃんと働いてくれれば問題はない。

いちいち考えていたらキリがないし、気にするのはやめよう!!

初めて会った日の彼の第一印象は、だいたいそんな感じだった。

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