seven kisses
何のこと?

そう言われると、気になって仕方がない。

でも、何のことだかサッパリわからない........



とりあえず、マネージャーだという女の子を見ていたら、突然タオルを持って小走りしだした。

どうするのかと思えば、ベンチに戻ってきた敬志の額の汗を拭いている。



なんで? 敬志にだけ?

正直なところ、見ていてあんまり良い気はしない。

なのに、敬志はまったく気にしていない様子で、すぐに私のそばに来た。



「点、入んねぇな。飽きてきた?」

「ううん、そんなことない。」

「次こそは何とかするから、もうちょっと待ってて。」

「ほんと?」

「今日は沙絵が見てるから、活躍するって言ったでしょ。有言実行!」
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