seven kisses
ツーアウトで敬志の打順が回って来た。

敬志はバッターボックスに入り、こっちを見て微笑んでいる。



ほら、大丈夫。

何も心配することはない。

敬志を信じていればいい.......



そう思いながら見ていると、敬志が打った。

ボールがピッチャーの頭上を超えていく。

やった!!

左中間ヒット、二塁打。

ベンチはすごい盛り上がりようだ。



しかし......

続くバッターが三振で、またもや得点には結びつかなかった。

残念だけど、また次の回に期待するしかない。

それでも、功績をたたえ、みんなが戻って来た敬志の体を叩いたり、ハイタッチしたりして、大歓迎している。

敬志も、にこやかな表情だ。
< 59 / 190 >

この作品をシェア

pagetop