seven kisses

「あのさ、朝まで一緒にいたいっていう瑞希のお願い、聞いてあげたいと思うんだ。」

「え？」

「だけど、この手の事って、女の子から言ってもらって、成り行きとか勢いとかでしちゃうのは何か違うよね？って言うか、少なくとも俺はそう思ってるんだけど。」

「.....そうかも。」

「まぁ、できれば、やっぱりそこは男らしく、自分から行きたいなぁと。」

「.......うん。」

「二人にとって無理のないスピードで、瑞希を少しずつ少しずつ、俺のものにして行きたいんだ。瑞希のこと、ほんとに大切だと思ってるから。」

「うん。」

「よくわかんないワガママ言ってごめんね。」

「そんな事ない。直紀は私のこと、大切に思ってくれてるんだね。それがわかったから、思い切って言って良かった。」

「ほんと、ごめんね。」

「ううん。私こそ、ごめんね。」