恋の行方〜甘い約束〜
電車が駅に着いてドアが開く。
私はその駅で降りた。



あの人…私が埋もれているの見て、助けてくれたんだよね?


お礼とかするべきだったかな?



そうっと後ろを振り返る。



目の前にはまた白いパーカーの胸元があった。


驚いて顔をあげると、さっきの綺麗な男の人。



『あのさ、俺の事覚えてる?』



「は!?」



頭の中で、どこかで会った事があったか必死で考える。

けれど、該当する人物は見当たらない。
こんなに綺麗な男の人だったら覚えてないはずがない。



もしかして、ナンパ?



訝し気に見上げる私をみて

『花梨ちゃんだよね?』



「!?」



な、何で私の名前知ってるの?
もしかして…ストーカー!?



一歩後ろへ後ずさる。



その男の人が後ろから来た人と肩がぶつかり後ろを向いた瞬間、私は思い切り走ってその場から逃げ出した
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