恋の行方〜甘い約束〜
教室へ入ると、皆席にも着かずに好き勝手な事をしていた。





『あれ?授業は?』





京平が聞くと、クラスのヤツは自習になったと答えた。





『藍と花梨がいねー…』





見るとどこにも姿が無い。





『あいつらどっかでサボってるな…行き先大体見当ついてるから、行くか?』






京平の提案に俺は頷く。





そして、また教室を出ようとした時、クラスのヤツに声をかけられた。






『どこに行くの?…ひょっとして…』






少し静まる教室内で俺はニッコリ笑って答えた。






「大切な花梨ちゃんの所だよ。」






きゃーっと沸き上がる女子の歓声を残して教室を出た。
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