恋の行方〜甘い約束〜
ゆるゆると頬が上がる。
にやけてしまう口元を片手で隠した。





そんな俺の腕を肘で突く。





『花梨はさ、嫌なら嫌ってはっきり言えるのに有坂の時は違った…。その理由何となくわからない?』





『え?藍ちゃんはわかるの?』




『気になるから…じゃないの?』






岡村の言葉の後無言が続く。俺も京平も息を飲んで花梨ちゃんの答えを待った。




『やっぱり…そうなのかな…』







気付いてくれた!?






『花梨は有坂が好…『今まで純君の事、男の子って思ってなくて、それで傷つけちゃった事に罪悪感があって、それで純君に悪いなって気になってるのかもしれない…』




岡村の話を遮って話し出す花梨ちゃんの言葉に思わず声が出そうになった。






そりゃ無いだろ!?
どんだけ鈍いんだよっ!!
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