恋の行方〜甘い約束〜
コイツ…確か朝乗ってた電車にいたヤツだ…





ドア付近に立って、俺達を鋭い目で見てきてたヤツだ…






『―ッ!!』





「花梨ちゃん…大丈夫?」





振り返って見ると、青ざめた顔で震えている。







『あ、雨宮さんが悪いんだっ!け、結婚しようねって約束したヤツがいるなんて嘘ついて…俺の事…騙してッ』







花梨ちゃんのちゃんの代わりに一発殴ってやろうかと思ってたのに…





ソイツの言葉に、胸の高鳴りを感じた。






「花梨ちゃん…コイツに…あの時の約束の話…してくれたの?」






『あ…』







確認しようとしたけれど、よほど襲われかけた事がショックなのか上手く話せない様だった…






その姿にまた怒りが沸々と沸き上がってくる。
< 117 / 338 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop