恋の行方〜甘い約束〜
反省の意味を込めて椅子に座らせてもらえずに、教室の後ろの方に4人並んで立たされる。





ズキズキと痛みが強くなる右足を庇いながら、授業が早く終わってくれないか、時計ばかりを気にしてた。





横から視線を感じて見てみると純君がジッと私を見ている。





私は、痛みを出さないように少し 笑いかけて前を向いた。






ズキン…ズキン…






どんどん痛くなって来ちゃってるよ…





保健室まで平気な顔して行けるかな?






そんな事を考えながら、やっと鳴ったチャイムの音にホッとしながら、先生が教室を出て行くのを見送った。






『立たされる位で済んで良かったな!』




『呼び出しとかされて職員室なんて連れてかれたら、担任が黙ってないわよね!』






席へと戻りながら話す藍ちゃんと京平君を目で追いながら、私もとりあえず一旦座りたいと歩き出す。
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