恋の行方〜甘い約束〜
どうして純君にはバレちゃったのかな…
足引きずって歩いたりしなかったし、顔にだって出さないようにしてたのに…





『どうしたの?花梨ちゃん不思議そうな顔して…』





首を傾げて聞かれて、自分の疑問を投げ掛けてみた。


『花梨ちゃんの顔見てたら何となくそうかなって思ったんだ。けど…こんなに腫れてると思わなかった…』



丸椅子に座る私の前にしゃがみ込んで、少し下から私を見上げる。





『他に怪我とかはしてないよね?』





心配そうな顔で聞かれた。




「…大丈夫。…でも不思議。顔見ただけでわかるなんて、純君て鋭いね。」





そういうと、フッと柔らかい笑みを浮かべた。
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