恋の行方〜甘い約束〜
そんな私をいつの間にか藍ちゃん達も心配そうに見つめてる。





『…俺1発吉田の奴殴ってくる。』






京平君が立ち上がり保健室を出ようとした。






「待って!…吉田君は悪くないっ!!」






立ち上がってそう叫ぶ私に3人は驚いた顔をした。






勢いよく立ち上がったせいで足にズキンと痛みが走り、よろけてしまう。






『何言ってるの?どう考えても花梨にした事は許される事じゃないでしょう!?』






「藍ちゃん、私がいけなかったんだよ…
吉田君の気持ち考えもせずに、純君と仲良さそうにして…
昨日告白してくれた吉田君を傷つけて…だから…」






伝わるように話したいのに上手く話せない。





「…今までもずっと…相手の気持ち考えずに、その場ですぐに断ってた。…どんな気持ちで言ってくれてるかなんて考えずに…
きっとみんなすごく勇気のいる事だったのに…
好きな人がいるなんて簡単に嘘ついて…」






好きって気持ちもわかってなかったくせに、簡単に好きな人がいるなんて言っちゃって…
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