恋の行方〜甘い約束〜
『花梨、そうなの!?』






ボンっと顔が赤くなる。






「あ、あのね?」







チラリと目に移る純君は口を抑えて俯いて、京平君はそんな純君と私をニヤニヤ笑いながら交互に見てくる…






ばれてる…





まだ言ってないのに、私の気持ちばれちゃってるっ!!







『…やっぱ、そうだったんだね?』








藍ちゃんに問い掛けられて、頷く。





さっき藍ちゃんに自習をサボってた時に聞かれた事…




純君の事が好きなんじゃない?って…





さっきはわからないなんて答えたのに、今は素直に頷いてる私…







…恥ずかしいよぉ…








顔を抑えて俯く私の耳に、






『藍!邪魔者は退散すっぞ!』






ってからかうような口調で、話す京平君の声と…






『…ごゆっくり〜。ベッドで変な事しちゃダメよ?』





なんてとんでもないことを言う藍ちゃんの声…







恥ずかし過ぎて何も言い返せないし、顔もあげられない…






保健室にはまた純君と私のふたりきりになってしまった…
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