恋の行方〜甘い約束〜
けれど純君はお構いなしに話し始める。





腰に手を回したまま私を覗き込んで。





『捻挫で毎日通院って…大変じゃない?湿布と包帯くらい俺が替えてあげるよ。』








「私もそう思ったよ?けど…そう先生に言われたし、湿布も出してもらってないから、やっぱり通わなくちゃ駄目だと思う。」






腰がくすぐったいのと、純君との距離が近いのでドキドキな私は、なんとか距離を取ろうと横へずれる。






『…なんで離れようとするの?』







腰に回す手にぐっと力が入った。







「やんっ!腰くすぐったいから触っちゃダメ!」






身をよじって逃げようとすると…








『駄目だって!急に動いちゃ!また足捻ったら大変だよ。』







「だ、だったら腰の手を離して。ほ、ほんと腰だけは苦手なの。」
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