恋の行方〜甘い約束〜
「来年は私が一緒にいるから。きっとお母さんも純君の為に張り切ってご馳走作るって言うよ?友達だって会いに行こうと思えばいつでも行けるよ!」





だからそんな悲しそうな顔しないでね?





『ありがとう。ご馳走は嬉しいけど、俺は花梨と二人きりで過ごしたいな。』





ベッドから立ち上がり私の前に立って両手を取り覗きこまれる。






『花梨がいるからこっちに戻ってきたんだよ。それを忘れないでね?でもありがとね。来年楽しみにしてるから。』





私が慰めようとしてたのに気付いてる。





ホント純君には敵わないなぁ…






優しくおでこにキスして、





『約束ね。』





微笑む純君をまた好きになった。





来年の誕生日は私が側にいてあげたい。
そう強く思った。
< 162 / 338 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop