恋の行方〜甘い約束〜
でも、こうして今もまだ足は包帯でしっかり固定されてるし、腕のいいお医者様なんだと思うのね。





だから心配しなくていいのに。





渋々待合室の席へと戻る純君を見て、彼氏というより保護者みたいって思っちゃった。





診療室に入って包帯を外されて新しい湿布を貼る先生。





『花梨ちゃんて彼氏いたんだね。驚いたよ。』





クルクル包帯を巻きながら言われて、ちょっとムッとした。






「いますよ彼氏くらい。私だってもう高校生なんですから。」





昨日から付き合い始めたばかりだし、初めてのお付き合いなんだだけど。





先生の言い方じゃ、まるで私に彼氏なんているはずない みたいな決めつけに聞こえたからついムキになって言い返しちゃった。
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