恋の行方〜甘い約束〜
下を向いて恥ずかしそうに



『…純君とならどこでもいい。』




そんな可愛い事言われたらどうすればいい?




抱きしめたくなる気持ちを抑えて、代わりに指を絡める繋ぎ方に握り直した。




「遊園地とかもいいけど、足治ったばかりだしね。町で映画観て、少しブラブラしよっか?」




『うん。…!?…んっ』




ふわっと笑う花梨に、ついキスをしてた。




口を話すと真っ赤な顔で口を押さえながら辺りをキョロキョロ見てる。




『もうっ!こんな道端でしちゃ困るよ。』




困るのは俺の方だよ。




「あんまり可愛い顔みせるから。ごめんね?」




あまり悪いとは思ってなかったけど一応謝っておいた。




首を傾げて笑いながら花梨を見る。




『ズルい…そんな顔されたら怒れないじゃない…』




うん。知ってる。




俺のこの仕草に弱いんだって知っててワザとなんだ。



言ったら本当に怒られそうだから内緒だけどね?

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